兄貴が結婚のあいさつに実家に来るため、家の掃除をした話

兄貴が結婚のあいさつにわざわざ実家に挨拶に来ることになり、僕と母親はとにかく焦り、大急ぎで家の掃除に取り掛かることにした。実家には僕と母の二人暮らし。今のこの時期に挨拶に来るのはどうかと思ったが、しきたり?ならわし?礼儀?みたいな理由で来るらしい。なぜここまで焦っているのかというと、そう、実家は恐ろしく散らかっているからである。ただでさえ小さく狭い家なのになぜだか大きな家具、特に母の長年かき集めた洋服がたくさんある。そして、実家には押入れが全くない。築40年だからなのか?その時代には押入れというものがなかったのか?いや、ただの設計ミスだろう。押入れがないのをわかっているくせに増える洋服、増えた洋服を捨てることのできない母。もう着ることがないであろう洋服の山を目の前に、なすすべがない。そんなんことを言ってても全くかたずかないので、とりあえず4部屋あるうちの一部屋におそらく着ることのない洋服たちを集めることにした。そこからいらないもの、いるもの、保留にするものといった感じで仕分けしていった。その結果、8:1:1ぐらいの割合で、捨てるものが圧倒的に多かった。この結果に驚きを隠せなかった僕は母に、やればできるじゃん、と声をかけてやった。理由を聞くと、「息子がこれから家庭を持つことになるから、自分も進化しなければな」っと言っていました。僕は、やっと家をきれいにすることに目覚めた母に感動した。そして、無事に家の掃除を終えた僕と母は、今から夜逃げでもするのかというぐらいきれいになった部屋を見回して、とりあえず昼寝をすることになった。
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